歯ぎしりで悩んでいる人はどのように対処していいか迷っているのではないでしょうか。
歯ぎしりは放置しておくと歯がすり減ったり、割れたりしてしまいます。そうなる前にマウスピースの使用をお勧めします。
ここでは、歯ぎしりが体に与える影響と、マウスピースの治療や違いについて紹介していきます。

歯がすり減ってしまう

歯はエナメル質に覆われていて、歯ぎしりによってエナメル質がすり減ってしまいます。
エナメル質がすり減ってしまうと歯の神経に刺激が伝わりやすくなるので知覚過敏が生じてしまいます。

顎関節症

顎の関節に強い負荷がかかり続ける状態は、開閉時に痛みや音がしたり口が開きにくくなったりする顎関節症の原因になります。

歯や被せ物が割れる

歯ぎしりや噛みしめにより強い力がかかってしまうと自分の歯が欠けたり折れたり、治療をした被せ物が壊れたりします。
歯の折れ方によっては治療が出来ず抜かないといけない場合もあります。

歯並びへの影響

歯が強くこすり合うと歯の揺れが大きくなり歯が動きやすくなるので、歯が移動して歯並びが悪くなることもあります。
特に歯周病が悪化している人はより歯が動きやすくなっているので少しの力でも歯並びが変わってしまいます。

肩こりや頭痛

歯ぎしりや強く噛みしめることによって噛む筋肉に過剰に負荷がかかると、顎につながっている肩まわりや首、こめかみなどの筋肉にまで負荷がかかり肩こりや頭痛といった症状につながります。

マウスピースを使用する上での注意点

歯ぎしりにはマウスピースを使用して治療することが有効的です。
そのマウスピース(ナイトガード)はインターネット通販などで手軽に購入することもできますが、歯科医院で治療すると自分に合ったマウスピースを作成でき健康保険を使用して治療することができます。

正しいマウスピースを選択すること

人によってはマウスピースを装着していると違和感がでることがあります。
自分の歯型に合っていないマウスピースを使用すると歯ぎしりによる歯や顎の負担を悪化させてしまう恐れがあります。

顎への負担を感じる場合がある

就寝時に使用を開始すると今までとは違うお口の状態になり、歯にかかる力が分散するため起床時に顎の痛みを感じたりします。
最初の１～２週間はこうした症状を感じますが、徐々に慣れることがほとんどです。

定期的に交換し、お手入れを正しく行うこと

毎日、使用するので何もお手入れをしないと不衛生になり悪臭が発生してしまいます。
煮沸消毒は変形の恐れがあるので、使用後に水で洗いながらマウスピースの内側を歯ブラシで洗いましょう。

また、入れ歯用の洗浄剤を使用するとより綺麗に保てます。
歯ぎしりによりマウスピースも徐々に削れてしまうので定期的に交換して常にお口に合った物を使用しましょう。

マウスピースを使った歯ぎしり対策は、歯医者さんへ

手軽に購入できる市販のマウスピースを使用したくなってしまいますが、市販のマウスピースを使用することで歯ぎしりや食いしばりによる歯や顎のダメージを悪化させてしまう可能性があります。
顎や歯を守るためには、歯医者に診てもらい自分のお口に合ったマウスピースを作ってもらうことが大切です。
歯医者では自分の歯型にピッタリ合ったマウスピースを作ってくれて、歯に余計な力がかからず均等に接するように調整し、噛み合わせに不具合がないかを確認してくれます。

また、マウスピースは使用していくうちにすり減ってしまうので、定期的に歯医者に行き今使用しているマウスピースが合っているかも確認してもらいましょう。
マウスピースを使用したほうがいいか迷っている方は気軽に歯医者に相談して下さい。無意識におきる睡眠時の歯ぎしりは治癒することが難しいので、正しいマウスピースを使用して大切な歯を守っていきましょう。

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